「GXX4809」は単結晶銅線を使用した8芯ケーブルで、中華イヤホンリケーブルとしては少し強気の価格設定(Amazonで約1万円、タイムセールでも7,200円程)というYinyooブランドの"ハイエンド"リケーブルと呼んでも良いのではないか、という製品です。

コネクタのmmcx / 0.78mm2pin、プラグの2.5mm4極 / 3.5mm3極 / 4.4mm5極の全6種類のバリエーションがあり、今回購入したのは「2pin/2.5mm」です。

2pin部分は最近流行りの「中華2pin」(あまりコネクタが出っ張っていないもの)タイプではなく、「CIEM2pin」タイプで埋め込み型の2pinにも対応しています。(試してないのでもし刺さらなかったらゴメンナサイ)

コネクタ、プラグといった部品も最近他の製品でよく見る汎用品ではなく、カーボン加工がされているものが使用されており高級感を感じます。(被膜違いと思われる「GXX4808」も同じ部品を使用しているように思われます。)

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Yinyooブランドから発売されている他の8芯銅線ケーブルに比べて音のクリアさ、高音の綺羅びやかさが段違いで、それでいて銅線特有のどっしりとした芯のある低音が損なわれておらず……全帯域を非常に明瞭に表現してくれます。

低域はタイトに、それでいて量感は失われておらず、16芯の「YYX4745」のような銀メッキケーブルや銅と銀メッキのミックスケーブルにはなかった低音の重みがあり、中域も男性、女性問わずボーカルの声が聴きやすく、高域は低価格銅線リケーブルにありがちな『丸く』なる様子がなく、ハイハットまで綺麗に鳴らしてくれます。

あまり『派手さ』はないものの、全帯域を綺麗に、自然に表現しつつ解像度が上がるため価格差は感じられると思います。

元々派手なイヤホンにはかなり相性が良く、T2 Galaxyのようなダイナミック一発でもかなりの違いが感じられました。

もう少しこのケーブルを楽しむために新しく2pinのイヤホンを買ってしまおうかと悩んでいます……(TFZ King3とかSeries7とか……)

低価格帯の中華リケーブルの質が上がってきている中で、こういった高価格帯のものもそれにつられて質が押し上げられていると思うと、今後も非常に楽しみです。

(実はケーブルのレビューは初で、右も左も分からず困惑しながら書いてます……笑)